かわいい友だちの話。
春から専門学校に入学してクラス内でそれぞれ一緒に行動する人が確定していくなか、例にもれず私にも一緒に行動する人ができた。
その子はクラスで一番かわいくて、隣にいると引き立て役にならざるをえないけどかわいい友だちができたことはふつうに嬉しかった。
私の学校は13:00までにその日の授業が終わるので、その子と一緒にお昼ご飯を食べてから帰るのが日常になっていった。
まぁ2人きりがめちゃくちゃ苦手だから会話がはずんでいたとは言いがたくていつも自己嫌悪する日々だったけど。
それでも。
「学校おわりに友だちとごはん」っていうキラキラ感ある生活に、出だしから好調だ〜!順調だ〜!と単純に喜んでいた。
けど、「学校おわりに友だちとごはん」生活は1ヵ月くらいたった頃あっけなく終了した。
きっかけは4月27日。
その日は予定があってその子と一緒にごはんいくことができなかった。
すると私と違ってコミュニケーション能力がめちゃくちゃ高い彼女はTwitterで呼びかけて一緒にごはん行ってくれる人を探しあてた。
そして次の日学校にいってみると彼女には新たな友達が5~6人ほど誕生していた。
学科も違うし、全員男。私には到底まねできない。
新しくできた友だちとすれ違うたびに挨拶したり話したりする彼女の横で、微妙な顔して存在感を消して空気になる私。哀れなり。
ここでコミュ力がある人間ならば友だちの友だちともさらっと自己紹介しあって自然に友だちになれるんだろうけど、あいにく私はそんな能力をもちあわせてない。
無駄に高すぎる気遣いスキルと空気になるスキルで、気まずい時間をやり過ごすことしかできない。
彼女の新しくできた友だちも交えてごはんに行くこともあったけど、大人数だし、友だちの友だちというアウェーな空気感だしでそんなに会話にはいることもできず彼女の新しくできた友だちと知り合い以上の関係になることはできなかった。
そうこうしているうちに、彼女は新しくできた友だちを経由してどんどん友だちを増やしていった。
(男のほうが多い学校だから必然的に男友達がふえていく)
その結果どうなるか。
新しくできた友だちのほうとどんどん親しくなっていき、私は「なんでお前いんの?」という邪魔者ポジションにおさまることになる。
私のほうが1ヵ月ぐらい早く友だちになったはずなのに1週間もたってない友だちのほうがなじんでしまっているのだ。
自分のコミュ力の低さが憎い。
それから学校おわりにごはん行くこともなく、学校の敷地内の広場みたいなとこで駄弁るようになっていった。
私もなんとなく一緒にいるけど、彼女の友だちともある程度しゃべったりするけど、友だちの友だちはあくまで友だちの友だちであって、彼女がいなくなったら若干の気まずさを感じる。
きっと気のせいじゃない。
そして、彼女はあれよあれよという間に彼氏もできて、たばこも吸うようになった。
広場に一緒にいっても途中ですぐ喫煙所にむかうから、そこまで親しくない彼女の友だちたちとただ一緒に座っていることになる。
いったい何をしてるんだ?
まわりになんと思われてる?
なんでこいつはいるのかって?
私もなんでこの空間にいるのかわからない。
私だってできることならこの場所にいる人たちと気まずさを感じることなく接したい。
私が一方的に気まずさを感じてるだけかもしれないけど気まずいものは気まずい。
最近は彼女にも気まずさを感じるようになってきたし、というかずっと気を遣いながら接してるし、この先もそうだろうなあと思う。
どうやらまたしても親友づくりに失敗したらしい。